2014年9月17日水曜日

LIGHT UP NIPPONをみてー今、ここで、生きているということー


先日、ドキュメンタリー映画のLIGHT UP NIPPONを見ました。
LIGHT UP NIPPONは、東日本大震災で被害のあった地域10か所で花火をあげ
日本を照らそうというプロジェクトで震災直後の2011年から始まり今年で4回目でした。


この映画をみるのは2回目。

前回と同じように、涙が溢れたり、胸が熱くなったり。。



私は宮城県の気仙沼市に生まれて、
8年前まで住んでいました。

8年前に家族で四国に引っ越してきたので
直接震災の被害を受けていません。


LIGHT UP NIPPONの第一回目
2011.8.11
その日の事は、今でも覚えています。



わたしの故郷の気仙沼でも
LIGHT UP NIPPONによって花火があがりました。

わたしは花火が上がるというニュースを
ウェブニュースで見ました。
当時はLIGHT UP NIPPONっていうプロジェクトの名前は知りませんでした。


この日、徳島では阿波おどりの前夜祭の日でした。
東日本大震災から5ヶ月。
自分の中でもうまく整理できていなくて
よく分かってなくて
どう受け止めていいか分からなくて。。



初めてみた、舞台踊りの阿波おどり

開演時のアナウンスが心に響きました。

いつも忙しく働く思考を一旦止め、
阿波踊りの陽気なリズムで楽しんで、阿波踊りを通して心の遍路道を歩いたら、
シンプルで穏やかな自分に戻れる


このアナウンスきいて
その当時は、他にも色々あって、考えすぎていて
それを一旦シンプルにするためにも
ちょうど阿波踊りがあるんだなって思いました。

すごく良いタイミングだなって
これだから人生ってすごいなって思いました。笑


ちょっと大げさだけれども
ここに生きている意味みたいなのを感じていました。



阿波おどりは、お盆に帰ってきたご先祖様と一緒に楽しむようなお祭りです。
手のひらを外にむけると追い返してしまうことになるから
必ず内に向けて踊るようにと言われています。


うまく言葉に出来ないけれども
阿波おどり見ながら感動したり
阿波おどりを踊りながら、
余計なことを考えずにシンプルな自分に戻れたり

整理できていない部分もあるけれども
今の自分にとって阿波おどりがするべきことなのかなって思いました。


前夜祭が終わり、友達とご飯を食べて
家への帰り道に「今頃花火が上がっているのかな」と
想い見上げた空を今でも覚えています。




映画を見ながら、色んなことを思いました。

2011年8月11日のこと。
震災後の複雑な心境。
それから出会った仲間とのこと。
活動をする中で聞いた言葉。
ぶつかったり、すれ違った想い。



わたしにとって東日本大震災はとても大きな出来事でした。

今の自分を話すうえで、やっぱり震災が与えた影響が大きいです。
私にとって色んなきっかけになりました。

何よりも大きかったのは
震災後に全国にたくさんの仲間や友達ができました。

大好きな人が増えました。
会いたい人が増えました。


たくさんの経験をさせていただき
たくさんのことを学びました。
心が動くような体験を、たくさんできました。

泣いたり、笑ったり、たくさん感動して
心が動くことを実感して
生きていることを実感しました。


震災があってよかったなんてことは言えないけれども
自分にとっては、きっと意味があったと思えます。


震災があって
地元に目を向ける人が増えた。

「繋がり」を大切にする人が増えた。

自分たちが『これから』を創っていくという意識が芽生えた。


生きてて良かった、と何度も実感しました。



震災の影響かどうかは分からないけど

「今、ここで生きているということ」

そんなことを実感することが増えました。



私は「今ここで生きていて良かった。」ってよく思います。


色々あったけど
たくさん出会えてよかったと思う人に出会えたので
わたしはわたしに生まれて幸せです。